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世界中との通話が無料に – Skype

Skype(スカイプ)はP2P技術を利用した無料通話サービスである。IP電話と混同されがちだが全く違う技術である。

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これまで国際電話は非常に高価だった。ずいぶん前になるが私がカナダに滞在しているとき、日本に電話をかけた。近くにあるスーパーマーケットの駐車場から、それこそ映画に出てくるような公衆電話を見つけて、おもむろにコインを入れる。0をプッシュすればオペレータが呼び出される。正しい英語かどうかは置いておこう。通じたのでいいだろう。

-Please collect call for japan.
-OK, Please Number.
-え~と, zero ni じゃねぇ two eight …
-Thank you. -Thank you. -はい。え? (最後は瞬間的に三者通話)

10分ほど話しただろうか。とにかく高いということだけ頭にあったから早々に切り上げたものの、調べたら(当時は)3000円ほどの通話だ。恐るべし。。。(10年以上たっても請求が来ませんが…)

さて、IP電話が登場して一気に安くなる。既存の電話設備を使い、その上をインターネットプロトコルが音声を乗せて走る。理解しがたいかもしれないが、通常のウェブブラウジングと変わらないデータとして音声がリアルタイムで処理され、相手側で再度組み立てられているのだ。

しかしその後、P2P技術が発達し、インターネットプロトコルでやり取りされているのは変わらないが、電話機自体も、電話線もいらない電話が登場した。その先駆者がSkypeである。

Skype同様の技術は同時期、あるいはその後もたくさん出たが、なぜSkypeだけが騒がれたのかという疑問が残る。Skypeは私の勤務先でもやっているハッキング技術の応用的な「何が何でつなげてやるぜ」の姿勢が見える。初心者であってもプロであってもポート解放だとか難しい設定がなくとも通話ができる。

さらに、Skypeはオープンな開発がされており、早くからそのAPIや仕様が公開されている。これによって便乗したサードパーティー製の製品が多く出回り、普及したということだ。かつてのIBMのような手法だ。

また、先進国ではそれなりのブロードバンド普及率があり、IP電話業者がわずかな利益があるかないかの瀬戸際で苦戦しているところに、さっと現れ出し抜いた。米国政府高官はこれに対し「もはや電話業界は終わった」と発言した。

電話回線を引くにはその提供業者と契約する必要があり、日本の電話料金体系は「基本料金」という不明な金額が毎月かかる。諸外国より日本の国内通話は驚くほど高い。同じアジア地域で比べれば、市内無料などということもざらである。

# Ver.4.0系が出た。これまでと互換性がないのか一時的か。

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