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HD-LAN(Ver.3.01) HDD交換

HD-LAN シリーズにはファームウェアが何種類かある。手元にあったHD-120LANをお遊びで200GのHDDに交換しようとしたらファームウェアがVer.3.01であることがわかった。このVer.3.01というファームウェアが曲者で、Ver.3系はアップデートされていないから、複数のサイトで公開されているようなファームウェアを上書きしてHDDを換装する手順が使えない。

また、参考文献によればEMモードに一度なってしまうと元のHDDに戻してもダメだという情報もあった。たしかに筆者もEMモードになったものの、HDDをもとに戻せば問題なく動作した。偶然運が良かったのかもしれない。

手元にはVer.2系のハードもあり、そちらで遊ぼうかなとも思ったけれど、どこかのスイッチが入って挑戦してみたくなりました。古いNASなので必要とする人はあまりいないとは思いますが、その作業記録を公開します。お約束ですが”真似しないでくださいね”。

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準備

作業前にファームウェアの確認

ファームウェアがVer.3.01で、HDDは120Gのようだ。Ver.3.01でない場合はこのページの手順とは違う。

ハードディスクの準備

ジャンパ設定はマスター。

LinkStation IP設定ユーティリティでLinkStationの検出とIPアドレスの設定

作業前の状態で、IPアドレスによるアクセスが出来るようにしておく。

ダウンロード

検索

設定

分解

分解して新しいハードディスクを繋ぐが上手くいかない。

適当なハードディスクだったから確認したところWindowsXPで使っていた形跡があった。このパーティションを削除しないとダメだったという記述があったからやってみる。しかし上手くいかない。そもそもIP設定ユーティリティで検出できるが、その方法だとファームウェアが必要になる。が、Ver.3.01はファームウェアが公開されていない。Ver.2系のものなど適当にいれてみようと思ったが(とても危険)アップデータはEMモードのLinkStationを検出できない。

バックアップと復元

手段を替えることにした。具体的に言うと、ハードディスクのクローニングを行い、新しいハードディスクのパーティション情報を変更してしまおうというもの。

ハードディスクのイメージを作成する。ここでは pc.casey.jp » Acronis True Image 11 Home を使った。フリーソフトウェアでは pc.casey.jp » オープンソース・ディスク・クローニング・ツール – Clonezilla 、ハードウェアだと「これDo台」などが同様の動きをするだろうか。

参考文献などによれば、LinkStationのHDDをそのままマウントすることができないらしく、何かの設定を変更する必要があるのだとか。もしかしたらそれをエラーとして検出したのか、それとも本当にエラーがあるのかは不明。ダメだったら全セクタのイメージを作ろうと思ったが、今回はこのイメージを使った方法でうまく行った。

パーティション情報の削除と変更

まず、クローニングしたハードディスクが正常に使えたことを確認した。パーティション構成は「boot」「swap」「データ」のように見えた。だったらデータ領域を拡張してやれば良いと思った。pc.casey.jp » EASEUS Partition Manage – Windows上からパーティション変更 を使ったが、削除はできてもリサイズができなかった。

EXT3パーティションを削除する

パーティションを削除すると異常を検出した。ここまでは期待通り。削除した領域と未使用領域を足したものを自動で確保してくれないかという目論見。

HDD情報の再構成を行うがダメだった。

HDDのフォーマットを行ったがダメだった。

領域変更を試す

目論見が外れた。一旦Acronisで取っておいたハードディスクイメージを復元する。

パーティション操作といったらやはり pc.casey.jp » オープンソース・パーティション・エディタ – GParted かな、ということでLiveCDから起動する。するとこちらはEXT3のリサイズができる!早速最大まで拡張する。

確認

HDDの交換が完了した。

おまけ

ここまできたらやってみたいことが出てきた。

LinkStation+ ARAID99 1000L。どうでしょう?LinkStationがタダのNASから裸族のRAID型NASに変身!?構造を考えると当然かも知れませんが、テストしたら動作しました。念のためARAID99の電源は外部から供給しています(100V→12V変換アダプタだったかな?)。ここまでやるならきちんとした製品(TeraStationなど)を買うとか、MicroATX+CUBE型ケースなどで構築したほうが安全でしょうね。

もちろんこれを使い続けるつもりは無いですが…。

参考文献

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