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さくらインターネット MySQL 5.1 から5.5 に引越し1

さくらインターネットで、MySQL 5.1 を利用している。

複数のデータベースが利用できるようになったことに続き、MySQL 5.5 も提供され始めた。

移行するメリットとその手順を確認する。

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MySQL 5.5 は何が違うのだろうか

参考1

パフォーマンスと安定性の向上。特にマルチコア/マルチプロセッサH/Wの性能が従来よりも向上している。 スケーラビリティの向上。従来よりもエンタープライズレベルでの採用が実施しやすくなっている。 レプリケーション機能の拡充。 さまざまな性能の改善と新規機能の追加。(中略)Windows Server 2008: 読み書き操作で1,500%の性能向上、読み込みオンリーで500%の性能向上。 Fedora 10: 読み書き操作で360%の性能向上、読み込みオンリーで200%の性能向上。(「MySQL 5.5 GA登場、1,500%の性能向上も確認 | エンタープライズ | マイナビニュース」より引用)

参考2

バージョン5.5のRCを前バージョンである5.1とベンチマークで比較したところ、Windows環境では読み出し/書き込み速度が最大で1500%の性能向上、読み出しのみでも500%だったという。Linux環境では読み出し/書き込みが360%、読み出しのみが200%だった。(「Oracle、「MySQL 5.5」をリリース Webアプリ向けとしてOracle Databaseと差別化 – ITmedia エンタープライズ」より引用)

参考3

ベンチマークを見ると、5.1と比較してリード性能が200%向上。(「開発中のMySQL 5.5、デフォルトエンジンはInnoDB、200%の性能向上。「MySQL Conference & Expo」基調講演で紹介 - Publickey」より引用)  

参考4

5.1と比べ接続ユーザー数が増えても、1秒当たりのトランザクション数が落ちないようになっています。数値でみると、5.1よりも200%アップしています。(「バージョン5.5新機能 | MySQL ジゾンはオラクル社のパートナーです」より引用)

実感

確かに早くなった(ように感じる。比較的負荷や回線が空いている時間帯に当然メンテナンスをするので、その影響もあるだろうが)。

移行手順

  1. さくらインターネットのコントロールパネルで、新しいデータベース作成する
  2. 整合性保持のために、データベースへのアクセスを遮断する
  3. 古いデータベースをバックアップする
  4. 古いデータベースのパスワードを変更する
  5. バックアップファイルの一部を書き換える
  6. 新しいデータベースにバックアップファイルから書き戻す
  7. システムのコンフィグレーションファイルを新しいデータベース接続用に変更する
  8. 問題なければ古いデータベースを削除する

ステップ数が多くて複雑のように見えるかもしれないが、実際は思っているより簡単だった。だが、環境依存の部分も多く、また一般的には(一般的なサイズなら)phpMyAdmin でインポートするため、この手順の解説が特には見つからなかった。

この手順はphpMyAdmin が利用できないような巨大データベースの際に、SSH でサーバーに接続し、新旧データベースを直接操作する。

実践編に続く

参考文献

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