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D2Dマシンの注意点

メーカーにより異なるがD2Dマシンが増えている。DiskToDiskの略で、光学記憶媒体ではなくハードディスクを利用することで高速にリカバリーをすることができ、光学記憶媒体の紛失を予防できる。

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しかし、ユーザがマニュアル通りに自分で万一に備えて光学記憶媒体を作成することは皆無で何らかのトラブルが起きた時に持ち込まれる。その際、光学記憶媒体がないから作成を試みるのだが、ハードディスクに障害がある場合、これらは全く役に立たないばかりでなく、光学記憶媒体を入手しなければならないという多重の問題が発生する。時間も費用もかかることになる。出荷もしくは納品時に販売店が対処することもできるがその意味が分からないユーザが申し出ることもなく、それについて費用が発生するならさらに拒むだろう。

専門者としては多少無理を押しても作っておきたい。そして自社で保管しておきたい。顧客を信頼できないような対応だが実際問題が発生すれば怒鳴られるのはこちらなのだ。しかし、ライセンスの問題からあるいは多機種の光学記憶媒体を保管することは非常に難しい。もし、顧客が許すならハードディスクにハードディスクイメージを作っておき、イメージを自社で保管したい。なかなか難しいところである。

ところで、今回持ち込まれたものはもともとVistaのJa-JPである。外国人が使用するとのことで知ったような素人がインストールした。完全に素人というわけではないからそれなりに注意したのだろうが、プロ(私)が万一のために光学記憶媒体を作成しておくことや、ディスクイメージを保管してから作業を行うということはまずない。

問題は発生した。リカバリー領域が非マウント状態で隠されていたからそれはよい。このマシンはAlt+F10を起動時に入れるとBIOSが認識してリカバリー領域へブートするようになっている。

細かく言うと、

  1. 電源投入
  2. Alt+F10
  3. リカバリー状態がEnableなら指定された領域のブートを開始
  4. ブート
  5. リカバリープログラムの開始

のようになっているのだろう。これにXPのEnをいれてしまっている。Dドライブに入れているのでCドライブのVistaは生きているがデュアルブートになっていない。

もうおわかりだろう。リカバリーについて重要なコードを壊していしまっているのだ。各メーカーから様々な種類のリカバリープログラムがでている。OS選択画面で出るものやこの機種のように特殊なキーを入力するとリカバリー領域へブートを移すものものある。

これは直せるか非常に困難なものである。一度持ち帰るということなので修理が依頼されたら勉強してみよう。。。

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