FreeNAS を調べた からしばらく時間が経過した。再度試用しようと思った。
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背景
まず、「NEC Express5800/S70 タイプRB を買ってみた(1)」があり、それまで利用していたいろいろな意味でのモンスターマシンを使わなくなった。その結果、電気料金が驚くほど下がった。また、東日本大震災や計画停電によって消費電力への関心が高まった。そして「NEC Express5800/S70 タイプPJ を買ってみた(1)」を行うまでになった。
下がった分の電気料金でファイルサーバーを立ててもよいが、商品電力を抑えつつもそれなりの動作をするNAS も販売されている。ハックしたければFreeLink などもある。しかし手持ちのNAS はハードディスク1本のもので信頼性に欠ける。本命はX-RAID 対応のReadyNAS だったりするわけだが、これは高価だ。もし、動作速度がそれなりであり、信頼性が確保されたならVMware Server2 などをさらに活用できる。
それとは別に車載用PC を作ろうと思って購入した所で終わったMini-ITX マザーボードが、ずーーーっと転がっている。サイズだけで落札したマザーボードだが、Atom のTDP や消費電力が低いことを今更ながらに知り、使えるかも?と思った。
動機となる材料が出揃った。
挑戦と苦戦のはじまり
ダウンロード
インストールに大苦戦
「アクティブなストレージがありません」?
インストール先に指定したデバイスはパーティションを含む全てのデータが消去される仕様に変更されたため、ストレージとして使用出来なくなりまし た。 つまり、最低2つのデバイスが必要になります。 FreeNASのインストールには2GB必要です。(最小インストールデバイスサイズ) 100GBのハードディスクにインストールというのはもったいないので、USBメモリからブート可能な場合は、USBメモリにインストールすることをお勧 めします。(「FreeNAS 8で手軽にNAS構築 | 自称プログラマーの備忘録」より引用)
なんてこった。しかし幸運にも1G のUSB メモリが転がっていた。それでも100M/10000M しか使わないから安くなったとは言え、もったいないような気もするが。
USB メモリへのインストール
問題はUSB から起動できるかだ。800KiB/s で20分ほどかかった。
UFS と ZFS の違い
さて、選択しにようやく現れたハードディスク。たしかZFS のほうが良かったはずだけど、念のため確認しておく。
UFS の次世代ファイルシステムと位置づけられている(「ZFS – Wikipedia」より引用)
※ファイルシステム比較(ZFS/Btrfs/ext4/UFS/NTFS):のぼメモ(仮):So-netブログ もある。
Error: [MiddlewareError: Unable to GPT format the disk “ada0”]
ディスクを作成できたのにできていないような挙動。カンとしては実はUSB から立ち上がっていないのではないかという疑念。起動する際にUSB へのアクセスランプは点灯するが、ハードディスクからマウントしているようにも思えた。なぜならUSB へインストールしてからBIOS 設定をいじってないから。
USB メモリをUSB-HDD として起動してくれるありがたいBIOS だったから助かった。再度起動してみる。
F1 FreeBSD F2 FreeBSD
F6 PXE Default: F2
これはなんだろう。どのタイミングで表示されているのだろうか。普通に考えればMBR やその辺だと思うが、ハードディスクから起動しないようにBIOS を変更しての実験だ。
USB メモリは usb mass storage device として認識しているようだが、起動はしてくれないのだろうか。そこで、何もインストールしていない=MBRなどがFreeNAS の影響を受けていないハードディスクに換装して再度実験。
しかしうまくいかない。
FreeNAS はUSB を認識しているようだが。
da0 USB ada0 HDD0
さて、ここまで来ると未だ苦手なFreeBSD が問題なのか、それともBIOS が問題か。根拠はないが後者の予感が何となくある。
マザーボード:EPIA-C800
USBメモリ:Buffalo RUF-C256M
USBメモリは、最初、IBMの8MBの製品で挑戦しましたが起動できないようでした。そのため、代わりに、Buffaloの製品を使っています。 問題になったのは、マザーボードが、USBメモリをHDDとして認識しないらしいことでした。Dosを起動すると、USBメモリは、B:に割り当てられま す。そのためかは分かりませんが、一般的な情報通りに行ってみても、USBメモリから起動することができませんでした。
(「IPnutsをUSBメモリから起動する – 不思議な物ショップ – 楽天ブログ(Blog)」より引用)
Re^3: EDEN EPIA E-533でUSB-HDDブート
VIAに直接問い合わせました。
We apologize that EPIA-5000 does not support boot from USB-HDD. とのことです。
対応していないようです。
(「No.2788 EDEN EPIA E-533でUSB-HDDブート – Linux で自宅サーバ [ Home Server Technical. ]」より引用)
52 : Socket774 : 04/10/11 04:10:56 ID:cMdoauB0 [1/3回発言]
EPIA-800 でお聞きします。
1、USBメモリからのブートに成功した方はいますか?
2、そのとき、コツなどありましたか? なお、USBキーボードのレガシーサポートをイジるとBIOSのバグの関係で、、、 というのは知ってます。
3、ウワサでは、マザーの後ろのUSBポートではなく、マザーからケーブルで引き出した 前面USBポートじゃないとダメ、という説がありますが、ホント? もし、そうだとすれば、その外付けUSBポート用ケーブルはどこに? 私の買った箱の中にはないんですが、欠品?53 : Socket774 : 04/10/11 05:02:24 ID:ak5JgmNM [1/2回発言]
ケーブルはケース付属のものが合えば使える。
CLE266ならケース付属のケーブルが使えるはず。C800とかだとピンが合わなくて使えない。
一応、東映で980円で変換ケーブルが売っていたりもしたが。54 : Socket774 : 04/10/11 06:21:26 ID:qi9u1FZH [1/2回発言]
>>52
USBメモリからの起動はUSBメモリ自体がブートアップに対応してないとダメ。
USB-HDDやUSB-FDDみたいにBIOSさえ対応してればいいってモンじゃないのよ詳しくはぐぐれ。
57 : Socket774 : 04/10/11 10:00:53 ID:cMdoauB0 [2/3回発言] 52です。
>>53
うーん。そうですか。
と、いうことは、最悪、前面USBじゃないとダメ、という場合は、
・C800対応ケースを買う
・変換コネクタを買う
このどちらかが必須なわけですね。>>54
一応、ブート対応、となっておりますし、一部のマザーでは
認識しています。
問題は、EPIA-C800でダメってことなんです。58 : Socket774 : 04/10/11 11:07:46 ID:LlHFC/zk [1/3回発言]
うちのC800だと背面のUSB端子で普通にブートできてる
100円で買った8MBのUSBメモリだけどねちゃんとDOSのシステム入れれば大丈夫だよ
60 : Socket774 : 04/10/11 14:21:54 ID:cMdoauB0 [3/3回発言]
>>58
うーん。やっぱりそうか。
じゃ、オイラのEPIAがブートしないのはなぜ?
繰り返しますが、別のPCではブートしてるんですよ。
でも、やりたいのは、EPIAでのUSBブートなんです。61 : Socket774 : 04/10/11 14:53:26 ID:aSnu609p [1/2回発言]
うちはML8000aだけど。
> 1、USBメモリからのブートに成功した方はいますか?
ブートは成功した。でもwin2kは立ち上がらなかった。> 2、そのとき、コツなどありましたか?
ママン直付のusbはブートできたが、PCIのusbボードではダメだった。62 : Socket774 : 04/10/11 15:43:19 ID:LlHFC/zk [2/3回発言]
>>60
ブートデバイスとしては何を指定されていますか?
USBと名前のつくものは全部試してみてはどうでしょう
うちではUSB-ZIPで起動させてます
これらに書かれている内容は既に試している。やけくそである。
別のUSB メモリーで実験
やはり起動できず。
# このUSB はVMware ESXi を起動することができたものだ(別のマザーボードだが)
2.5 インチハードディスクをUSB に変換して接続
これならUSB-HDD だろう。しかし今度は認識がよろしくない。
512 Byte しか認識せず、しかもインストーラーは文句を言わずにインストールを完了する。その辺はFreeBSD 界の暗黙の了解だろうか。
別の変換を行う。しかし上記と同じになった。
ついにここまで来た。そして筆者と同様に煙が出てきた!!
仕方なく3.5 インチのハードディスクを使用する。できる限り省電力が少なそうなものを。けちっているように思うかもしれないけれど、年中つけっぱなしになった場合、この小さな積み重ねは結構大きなものになる。
やっぱりおとなしく3.5 インチハードディスクにした。いくつもあるハードディスクのうち、容量が小さく、消費電力の少ない製品を選択したのだが、どういうわけかインストールが完了した後再起動したときにエラーとなってしまった。
エラーメッセージは root mount error 。
Root Mount Error
and it tells me
"If you have invalid mount option, reboot, and first try the following from the loader prompt:
set vfs.root.mountfrom.options=rw
and then remove invalid mount options from /etc/fstab.
Loader variables:
vfs.root.mountfrom=ufs:/dev/ufs/FreeNASs1a
vfs.root.mountfrom.options=ro
mountroot>
※「FreeNAS forum • View topic – Root Mount Error during installation」より引用
FreeBSD などに精通しているなら全く問題のない範囲の内容なのかもしれないが、まだ筆者にとってBSD は敷居が高い。仕方なく別のハードディスクに換装して再度インストールしたところ上手くいった。
その他思い出せる限りで行ったor 見当したのは以下のとおり:
- USB Keybord Supportの項目などのBIOSの設定の見直しほか
- BIOS をアップデートするか?しかし提供されているものは親切ではないor DOS を起動させるのが面倒。ちなみにVer1.09 。最新は207 らしいけど 2.07 ってことかな。今回は放置。重要なマザーボードではないけれど、未だ実験したいからBIOS 更新失敗したくない。
- 起動しない → 起動順序やジャンパ設定の間違いという初歩的ミス
- ケーブルの間違いという初歩的ミス
こんなときはboot0cfgを。 # boot0cfg -m 0x1 ad4(「2011-02-13 – Grune Tee」より引用)
※参考:On-line Manual of “boot0cfg”
→ ようやく試用できる環境が整った・・・続く
参考文献
- FreeNAS WebGUIの起動・基本設定
- 清水理史の「イニシャルB」
- ブートマネージャと起動ステージ
- 2011-02-13 – Grune Tee
- Error: [MiddlewareError: Unable to GPT format the disk “ada0”]
- FreeNAS 8で手軽にNAS構築 | 自称プログラマーの備忘録
- FreeNAS を試す
- FreeNAS ディスク管理
VIA EPIA-C800
- SCOPE online – どこよりもビミョーに詳しいVIA EPIA-C800
- そのほかのマザーボードの新製品(2002年4月13日)
- VIA EPIA-C800 | ドスパラ – 製品レビュー
- ninnin.net blog: VIA EPIA-C800 をファンレスにしてみた
※サイト内リンクの都合上、FreeNAS 関連の記事が前後しています
コメント
大変有用な文書をありがとうございます。
文中誤記と思える箇所があります。
FreeNASのインストールには2GB必要
なのに
1G のUSB メモリ
に
100M/10000Mしか使わない
となっています。
多くの人がこのホームページを参照すると思いますので、
できれば修正お願いします。
ご指摘ありがとうございます。
インストールに2G必要というのは、確かに引用している文章にありますね。写真に写っているUSBメモリーは1Gでした(先ほど再確認しました)。
この記事を書いた時の環境では、(インストールの成功、失敗の前に)結果としてUSBから起動できなかった(できないハードウェア環境だった)、という事になったと思います。また、1GのUSBメモリーを使いましたが、エラーは表示されなかったか、表示されない仕様なのか、表示されていても気が付かなかったか等だと思います。
USBメモリーからFreeNASが起動しようとしたが容量不足で立ち上がらなかった→2G必要なのに1GのUSBメモリーを使っていた!というような流れになったのかもしれないのですが、この環境では起動できなかったので、そこまでたどり着いてない状態です。
FreeNASという製品自体を試用することが目的だったので、次の記事からはUSBメモリーの起動ではなく、HDDをたくさんつないで試用したと思います。
次回試用する際には、ご指摘の点を踏まえ(USBメモリーから起動可能な環境を整えて)テストしてみますね。ありがとございました。
#どういう意図で書いたか忘れてしまいましたが、「100M/10000Mしか使わない」もヘンですね・・
FreeNASで苦労してますね。僕もチャレンジ中。苦労しています。http://t.co/I1BN4m9of9 by山するめ
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