(前回から続く)
「Universal RAID Utility Ver2.31 (Windows版):サポート情報 [ PCサーバ ] | NEC」を使うと、Windows 上からExpress5800/S70 に搭載されているRAID コントローラーを制御できる。
当然ながら、すべて(たぶん)の操作はCTRL+M で入れる画面から可能だと思われる。これについては、「NEC Express5800/S70 SR でオンボードRAIDを試す(超ハマった!)2 ~RAID定義~」や「NEC Express5800/S70 SR でオンボードRAIDを試す(超ハマった!)8 ~壊してみる~」を参照されたい。
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できること
ディスクアレイの定義や参照
ディスクアレイを定義したり情報を参照したりできる。
初期化
初期化ができる。
論理ドライブの定義や削除
論理ドライブを定義したり削除したりできる。
強制オフライン
強制的にオフラインにできる。
故障に設定
物理デバイスを故障に設定できる。これにより、故障しても稼働可能かやリビルドの動作を予め体験しておくことができる。
RAID1 が定義されている状態で、構成する物理デバイスの1つを故障にしたところ。故障にした物理デバイスは「故障」と表示され、LD (論理ドライブ)が「縮退」(Degrade)と表示された。
ステータス上も故障扱いになっている。
リビルド
強制的にオンラインにすることで、リビルドを行わせることができる。
ステータスはリビルド中になっている。
リビルド中の負荷
リビルド中は、さほどCPU に負荷はかからないようだ。
しかし、ディスクアクセスは低下した(当然といえば当然だが)。
通常の状態でのベンチマークは「NEC Express5800/S70 SR でオンボードRAIDを試す(超ハマった!)6 ~ベンチマーク~」を参照されたい。
リビルドの優先度を設定する事もできるようだ。
ログの参照
ログを参照できる。
ホットスペアの割り当て
ホットスペアを設定できる。
例えば、Express5800/S70 は稼働中のディスクを抜き差しすることはできないので、(物理デバイス2 個で構成した)RAID1 が故障した際は一旦システムを停止し、ディスクを交換しなければならない。
もし、ホットスペアを定義していれば、故障した物理デバイスの代わりにRAID1 を構成できる。つまり、ホットスタンバイさせておき、物理的なディスクを交換することなく、論理的な構成を変更することでRAID1 を継続できる。
いずれRAID を構成する物理デバイスを交換するにしても、交換するタイミングまでシステムをダウン(意図してシャットダウン)させる必要がないうえ、故障中も信頼性を担保できるメリットがある。
→ 続く
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