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NEC Express5800/S70 SR でオンボードRAIDを試す(超ハマった!)8 ~壊してみる~

前回から続く

ストレージに求めるものは障害に強いこと。しかし、ストレージに障害が起きないことは求めていないし、求められない。ハードディスクなどはナマモノであって壊れるのが前提。問題は、壊れても何とか動き続け、何らかの処置をすることで復帰できることが求められる。

耐障害性のあるRAID では、障害が発生した際にハードディスクを交換し、リビルドという工程を行うと復帰できる。

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以前、今よりわかっていなかった(今わかっているわけではない)時代に”RAID5 最強”との思い込みから、派手に壊す実験を行ったところ、見事に壊れた(今では別にRAID5 が特段に優れていないことはわかっているし、RAID5 が当時何故壊れたのかもわかっているから少しばかり違う・・?)。

ただ、一般的には今でも”RAID5 最強”として、あたかも”壊れない(壊れにくい)”ものとして販売されている。確かに嘘は言っていないかもしれないが、真実かというと疑問が残る。これについてはハードディスク復旧の専門業者も注意喚起している。

# 現実的には、RAID5 よりもRAID1 またはRAID10 での構築が投資効率や信頼性が高いとされている

壊してみる

純正ソフトウェアを使って「故障」(というステータスを与える)させても良いし、ハードディスクを引っこ抜いても良いかもしれない。何らかの手段によってRAID コントローラーが「故障」であることを認識する状態にする。

※「NEC Express5800/S70 SR でオンボードRAIDを試す(超ハマった!)7 ~Windowsから制御~」を参照されたい

当然だが、故障から復帰できるRAID 構成(RAID1 など)でなければならない。

修復命令を出す

今回は、純正ソフトウェアで故障を発生させ、これを修復する命令を送った。ソフトウェアを使わない場合は、起動中にCTRL+M で同様の操作が可能だと思われる。

修復中にアレコレ無理難題を試す

リビルド中にスリープさせる

  1. リビルド中にスリープさせた
  2. スリープは機能した
  3. スリープ中にディスクアクセスは無かった
  4. スリープを解除した
  5. リビルド中が再開された

リビルド中に電源を切る

  1. リビルド中に電源を切った
  2. 電源は切れた
  3. 電源Off 中にディスクアクセスは無かった
  4. 電源を投入した
  5. リビルドが再開された

※当然かもしれないが、再起動も同様の動作だった

BIOS 操作をした

  1. BIOS を表示させた
  2. ディスクアクセスは無かった

CTRL+M を操作した

  1. BIOS 起動前にCTRL+M を操作した
  2. リビルド中が表示された
  3. Ctrl+Alt+Del を押した
  4. 再開した
  5. ESC で停止

CTRL+M でリビルド中の画面が表示された。

ESC キーを押すと、Stop、Continue、Abort が選択肢に表示される。

  • Stop → リビルドの停止 → 壊れたままだから最初からやり直し
  • Continue → リビルドを再開 → 中断したところから再開
  • Abort →リビルドを中止 → 壊れたままだから最初からやり直し

中止の時の表示。

View/Add Configuration – Array Selectuion Menu

SATA Port1 に接続されたディスクがRBLD と表示される。

Rebuild – Physical Drives Selection Menu

SATA Port1 に接続されたディスクがRBLD と表示される。

リビルドを開始するか?の画面。

リビルドが開始されたところ。

リビルドを中止したところ。FAIL となる。

再度実行すると、当然ではあるが、最初からのリビルドとなる。

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