(前回から続く)
ストレージに求めるものは障害に強いこと。しかし、ストレージに障害が起きないことは求めていないし、求められない。ハードディスクなどはナマモノであって壊れるのが前提。問題は、壊れても何とか動き続け、何らかの処置をすることで復帰できることが求められる。
耐障害性のあるRAID では、障害が発生した際にハードディスクを交換し、リビルドという工程を行うと復帰できる。
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以前、今よりわかっていなかった(今わかっているわけではない)時代に”RAID5 最強”との思い込みから、派手に壊す実験を行ったところ、見事に壊れた(今では別にRAID5 が特段に優れていないことはわかっているし、RAID5 が当時何故壊れたのかもわかっているから少しばかり違う・・?)。
ただ、一般的には今でも”RAID5 最強”として、あたかも”壊れない(壊れにくい)”ものとして販売されている。確かに嘘は言っていないかもしれないが、真実かというと疑問が残る。これについてはハードディスク復旧の専門業者も注意喚起している。
# 現実的には、RAID5 よりもRAID1 またはRAID10 での構築が投資効率や信頼性が高いとされている
壊してみる
純正ソフトウェアを使って「故障」(というステータスを与える)させても良いし、ハードディスクを引っこ抜いても良いかもしれない。何らかの手段によってRAID コントローラーが「故障」であることを認識する状態にする。
※「NEC Express5800/S70 SR でオンボードRAIDを試す(超ハマった!)7 ~Windowsから制御~」を参照されたい
当然だが、故障から復帰できるRAID 構成(RAID1 など)でなければならない。
修復命令を出す
今回は、純正ソフトウェアで故障を発生させ、これを修復する命令を送った。ソフトウェアを使わない場合は、起動中にCTRL+M で同様の操作が可能だと思われる。
修復中にアレコレ無理難題を試す
リビルド中にスリープさせる
- リビルド中にスリープさせた
- スリープは機能した
- スリープ中にディスクアクセスは無かった
- スリープを解除した
- リビルド中が再開された
リビルド中に電源を切る
- リビルド中に電源を切った
- 電源は切れた
- 電源Off 中にディスクアクセスは無かった
- 電源を投入した
- リビルドが再開された
※当然かもしれないが、再起動も同様の動作だった
BIOS 操作をした
- BIOS を表示させた
- ディスクアクセスは無かった
CTRL+M を操作した
- BIOS 起動前にCTRL+M を操作した
- リビルド中が表示された
- Ctrl+Alt+Del を押した
- 再開した
- ESC で停止
CTRL+M でリビルド中の画面が表示された。
ESC キーを押すと、Stop、Continue、Abort が選択肢に表示される。
- Stop → リビルドの停止 → 壊れたままだから最初からやり直し
- Continue → リビルドを再開 → 中断したところから再開
- Abort →リビルドを中止 → 壊れたままだから最初からやり直し
中止の時の表示。
View/Add Configuration – Array Selectuion Menu
SATA Port1 に接続されたディスクがRBLD と表示される。
Rebuild – Physical Drives Selection Menu
SATA Port1 に接続されたディスクがRBLD と表示される。
リビルドを開始するか?の画面。
リビルドが開始されたところ。
リビルドを中止したところ。FAIL となる。
再度実行すると、当然ではあるが、最初からのリビルドとなる。
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