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16:9の映像をサイドカットして4:3にする

スライドショーのようなものをWindows Movie Makerで作った。ワイドも普及した頃だろうと言う漠然としたものもあり16:9で。

製作も半ばを過ぎた頃、ワイド対応の巨大テレビなどではなく、DVDにしてプロジェクタで上映するという旨の連絡が会場から来ました。んだからその辺のことはもっと早く言ってくれと言っておいたのに…。

素材もハイビジョンが増えてきたし、今更4:3にするわけにも行かない。とりあえず16:9で作成してどうにかしよう。というわけで作った。

左の画像はスキャンした写真やデジタルカメラで撮影された写真を投入した時のイメージ。4:3でも16:9でもサイドが空く。ちょっと格好悪い。でも、集合写真など横長のものはワイドでぴったり画面に出る。だから余計に隙間が目立つ。もちろん画像を加工したり、アップ(接写)すればワイドにスッポリ収まる画像になるが、枚数も多いから手動では面倒。


プレーヤー側で勝手に処理してくれないか考え、DVDStylerの設定をいじってみるも、上手くいかない。

pc.casey.jp » DVDStylerで4:3と16:9の混在(未解決) :
https://pc.casey.jp/archives/1378

上記のほか記事にしていないが、nopanscanやnoletterboxなどの指定などもしてみたものの上手くいかなかった。16:9の映像を16:9で書き出し、4:3のテレビで見てみるとオプションを指定した方が未だ見られたものになるけれど、はやり左右の空きが気になる。それよりも、画像が縦長になるのがやっぱり頂けない。

そのままで左右だけカットして映し出してくれればいいだけなんだけど、機器側に頼る設定というのもね。。。会場の機材だからこちらで確認した頃には時間的に手遅れになるだろうし。

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そこで考えられたのが、左右をカットしてしまえ!という荒業。もともと写真で、中央に訴求したい被写体があるだけの単純なものだから、左右がなくなっても表現力に代わりはない。プロジェクタで上映するんだから、はみ出すように投影してもらえば、それはそれで解決なのかもしれないけど、どうせだから勉強してみることにした。

調べたところ、そのものズバリというものは無いようだ。更に調べるとAviUtlのプラグイン「クリッピング&リサイズ」を使えば出来そう。有名であり優秀なことは知っていたけれどあまり使ったことが無いAviUtl本体とプラグインを入手してみる。

おっと、その前にWMVを読み込めるようにしなければ。なぜWMVなのかは以下を参照。

pc.casey.jp » Windows Movie Maker :
https://pc.casey.jp/archives/1302

とりあえず準備OK。

さて、Windows Movie MakerでWMV出力したファイルをAviUtl+プラグインで読み込み、AviUtl+クリッピング&リサイズを使ってズームインするというかサイドカットするというか調整する(左の画像、一番上)

参考に言えば、今回作成した主なものは、上40、下0、左90、右90、程度でそれっぽくなった。もし、作業に間違いがあれば、縦長の画像になってしまうので注意する(左の画像、中央)

今回は4:3のプロジェクタ用なのでサイドカットで16:9を4:3にして、さらについでなので左右の空きもカットしてしまう。だから数値が普通の16:9のサイドカットより大きい。通常なら左右40-60程度で良いと思う。

ちなみにプレーヤーによっては4:3で作成しても自動的に16:9にして出力してくれるプレーヤーもあった。テストは複数の機器で行った。
劣化を最小限に抑えたいので、ここではAVIで書き出した。全体で12分だが19Gバイトくらいになった。まぁそうでしょう。試しに再生してみると音声がグダグダ(音ズレのようなものが発生)。あらら?それでも強行してDVDStylerで焼いてみると再生できた。なぜそうしたかといえば、ファイルサイズが大きすぎて処理し切れないためでは?と思ったから。それは見事に的中し、再生は問題なくできた。

だとすると、Windows Movie Maker でDV形式で書き出した音楽がグダグダになってしまうと非難した別記事はもしかしたら同じことだったのかもしれない。だとすれば間違った情報を発信してしまったのかもしれない。時間のある時にチェックしてみなければ…。

ところで、いまさらテレビの話し。

左の図が今までの一般的なテレビ。4:3で放映されている。

その下にあるのが、4:3の映像をワイドのテレビ(16:9)で見たもの。

左右に空白ができるのは、そのまま画面サイズに合うように伸ばしてしまうと、例えば顔が太ったように左右に伸ばされてしまうから。これらは機器側で設定ができたり、自動的に考えてくれる機能を搭載したものもある。

下から二番目にある画像は、映画などワイドのものワイドとして放送しているものを4:3のテレビで見たところ。当然4:3では比率が違うのでそのままでは画像が変なことになってしまう。そこで、左右をカットするのではなく、上下に黒帯を入れて辻褄をあわせている。

そして、それを16:9のワイドテレビで見ると、左右が空くので、大きな画面の中央に小さな横長の画像がポツンとある状態になる。一番下の画像。

こういう細かいことを知っていると、ワイドなのに字幕がなぜ中央寄りにあるのかや、撮影する際に画面のどこに訴求するものを配置して収めるのかを考えることになり、後々のつぶしが効くようになる。



未だにアナログで粘っているというか、デジタルに拒否反応を持っている筆者だが、流石にコンテンツを提供するテレビ局も4:3と16:9両方作るのは面倒だろう。最近では左右を4:3テレビではカットさせる作りのものや、上記のように上下に黒帯を入れる方法が多くなってきた。

ただ、黒帯は「映像がない」のではなくて「黒帯も含めて映像」なので、録画すると当然それが記録される。パソコンの録画機能を使っているので再生はメディアプレーヤだ。メディアプレーヤは映像がワイドなら、ワイド液晶を使っている筆者の環境ではワイドにしれくれるが、黒帯があるから中央にポツンだ。

同じようなことを思っている「生き残り」が私の他にいるとすれば、物によっては黒帯を取り除きたいと思うかもしれない。そういう場合にもこの方法は有効だ。AviUtlの処理速度は思いのほか早く、また使用するプラグインもスレッド処理しているとのことで、仕掛けておいて別の用件を済ませればさほど苦にもならない。

もっとも、そこまでのことをする人や画質に非常に拘る人はさらに多くの処理や方法を知っているとは思うが。

ちなみにCMカットなどは フリーソフトウェアのFree Video Dubを使っている。

参考文献

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