VALUE DOMAIN だけではないだろうが、サーバーは稀にダウンしてしまうことがある(あるいは不具合)。せめて現在利用できない状態だということを告知できないだろうか。
一時的にでもスレーブサーバーに切り替えられたら良いと思う。例えば他のレンタルサーバーのものや、自宅サーバーなど。.htaccess だけ設置が許可されていれば、アクセスのあったすべてのリクエストに対して、単一のメンテンナンス中である告知を出すことができる。
ただ、問題はどのようにしてスレーブサーバーにアクセスさせるかだ。
VALUE DOMAIN でサーバーがダウンした時、たいていほとんどのサービスが利用できない状態になる。これは、サーバーそのものがダウンしている状態で、サービスがダウンしている状態になることは少ないからだ。
そして、最も問題なのは、サービスがダウンしている状態でもコントロールパネルにアクセスできればDNS レコードやネームサーバーを変更することができるのだが、VALUE DOMAIN ではそうもいかない。
# 他の事業者でも同様の問題が発生するかは不明。記憶にあるのはさくらインターネットのweb サーバーは生きていてデータベースサーバが死んだことがあった。さくらインターネットはデータベースサーバが別になっている。VALUE DOMAIN は同一のサーバー上で動作している。(どちらも推測だが)
そこで、障害分散として外部サービスを利用する事を考えてみる。以前、無料ネームサーバーを探したが、灯台下暗しでeNom で同様のことが無料で行えるという見方もできる。ここではeNom を利用するにはどうしたら良いかをみていく。
ドメイン取得
VALUE DOMAIN で取得する
ドメインパスワードの設定
初期状態ではドメインパスワードが設定されていないようなので、設定する。これがeNom のログインパスワードにもなっている。
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ネームサーバーの確認
初期状態でeNom になっているようだが、念のため確認しておく。上図のようになっていればよい。
上図のようになっている場合はダメ(たぶん)。
whois で確認する場合
良くない場合(たぶん)
- ns4.value-domain.com
- ns3.value-domain.com
- ns2.value-domain.com
- ns1.value-domain.com
良い場合
- dns1.name-services.com
- dns2.name-services.com
- dns3.name-services.com
- dns4.name-services.com
- dns5.name-services.com
DNS レコード設定
eNom がネームサーバーに指定されている場合は、上図のようにフィールドに区切られている。これがeNom に送信されているようだ。
eNom を変更した場合、それがこちらにどのように反映されるかは不明だが、A レコードがTXT レコードになってしまったりするようなことが参考文献に記載されていたから、管理はどちらかに決めておいたほうが良さそうだ。
(参考)VALUE DOMAIN のネームサーバーで運用している場合はフィールドに区切られていないから便利(個人的に)。
eNom ログイン
Domain Services からログインする。ドメイン名と先ほど設定していおいたパスワードでログインできる。
Google Apps 用のMX レコードが表示されていないのが気になるが、同期はされているようだ。
追記
転送設定
VALUE DOMAIN の設定で、example.com (@)にアクセスされたとき、www.example.com を表示することができる。この設定にはいくつか方法があって、Linux のシンボリックを作成する「同期」という設定方法のほか、@ の時に www. に転送することなどができる。
GoogleApps でexample.com として申し込んだが、実際にはwww.example.com に転送する運用の場合うまくいかないことがあった。この場合はGoogle の指定する識別用html ファイルではなく、DNS レコードに指定のテキストレコードを追記すればクリアできる。
SPF 設定
mx レコードだけ設定すればGmail を独自ドメインとして運用できる。が、運用できるだけであって、迷惑メールに分類されたり拒否されたりすることは変わらない。
以下のような脅しもあるので・・。
自分が送信したメールが相手に届かなくなるかもしれませんよ
(「自社ドメインでGmailを使用するときの注意。spfレコードって知っていますか? | Google Apps Techfirm Lab」より引用)
そこでSPF レコードを設定して、正しいメールであることをアピールする。
テキストレコードに以下を追記する:
v=spf1 include:_spf.google.com ~all
注意点としては以下がある:
~all ではなく -all を使っている SPF レコードを発行すると、配信に問題が発生する可能性があります。
(「SPF レコード – Google Apps ヘルプ」より引用)
DKIM認証
これはVALUE DOMAIN のネームサーバを利用しているかeNom のネームサーバーを利用しているかで設定が異なるらしい。
共通項目として、まずはプレフィックスの設定(デフォルト:google)を行い、レコードを生成する。
生成されたレコードをDNS に設定する。今回は、eNom のネームサーバーを利用していたので、eNom にログインして作業した。
ちなみに、VALUE DOMAIN からeNom の設定を変更(というか転送?)ができるが、この設定をVALUE DOMAIN 側から行うと綺麗にHOST に関する設定が吹き飛んだので注意すること。
※参考文献には高度な設定を行うには英語モードにする必要があると書かれていたが、日本語のままで作業できた。(2011 年07 月現在)
参考文献
- ドメイン名登録サービス 無料のメール転送とURL転送
- eNom管理の独自ドメインでSPFレコード設定 – 風見鶏の目
- 自社ドメインでGmailを使用するときの注意。spfレコードって知っていますか? | Google Apps Techfirm Lab
- Google Appsの「DKIM」をVALUE-DOMAINで設定する – 風見鶏の目
- SPF レコード – Google Apps ヘルプ
- TXT レコードの作成 – Google Apps ヘルプ
- eNom管理の独自ドメインでSPFレコード設定 – 風見鶏の目
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