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自宅サーバーは本当にトクなのだろうか?

自宅サーバー(自鯖)は、人気のあるところでは人気がある。このサーバーも自鯖だったりする。しかし、これは本当に最良の選択なのだろうか。

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私が自鯖を始めたのはずいぶん前だが、そのころはホスティングも限られ、また高価なうえ、固定でないにしてもIPアドレスを取得するのも大変だった。ところが、自鯖構築を再開した2003年は、さまざまな環境が整ってきた。それは私の技術や回線などを含めてのことである。だが、2008年になってよく考えることがある。

『はたして自宅サーバーはトクなのだろうか?』

今までは、高価なうえに何より制限が多く使えなかったから”自由”、”無制限”を求めて自鯖に走った。そしてOSやDDNS、WEBベース管理ツールなど様々な面で進化してきて、『機は熟した』と言える状態だった。

しかし、ここのところ会社でドメインの管理やらサーバーの管理(外部委託ホスティングを含む)をしていると気がつくことがでてきた。

低価格で自由度が非常に高くなり、支払いや手続きが非常に簡単なのだ。私は業務で利用しているということもあるが(使い始めは個人で利用したのがきっかけ)ドメイン取得から環境の良いサーバーを自分で作った特殊なシステムを動作させることも拒まないものが、ものの数分でできるのだ。年間数千円、ドメインを合わせても(取得しなくても運用は可能)年間1万円もあれば立派なサーバーが立ち上がる。

自宅サーバーは確かにメリットが多い。自分の好きなようにできるからであるし、自分の技術力のアピールにもなる。しかし、私は多くのハードウェアトラブルであったり、空気の流れが悪い筐体と冷却性が損なわれ、常に稼働しているハードディスクが(自鯖なので一般の古いPCの流用)すぐ壊れて復旧に追われる。

夏場も、空調から落雷のための無停電電源装置(UPS)の管理維持から、電気代の支払、モデムやルータ、上位プロバイダのトラブルに対する外部からの5分おきの生きているかの信号を受信して、何かあれば携帯電話のメールによって夜中でもお構いなしに起こされる。

さらに、何かトラブルがあればすぐに検索エンジンのランクや信頼性は損なわれ、かつ、コンテンツも作成しなければならない。趣味のためにしていることであって、何度もトラブルに見舞われたからそれなりに詳しくなったが、それでも趣味の領域。それに対して支払う料金であったり労力はもはや趣味のレベルではないのではないだろうか。コンテンツよりも、メールサーバが止まることが怖い。そのために自鯖で独自ドメインもあるにもかかわらず現在そのアドレスでないアドレスがメインになっている。

どうやら2008年前後は格安でかつ、信頼性のあるホスティングのほうに軍配が上がりそうだ。もっとも、YUMやapt-getが必要な何かを必要とするならこの限りでないが、私はCPANからDLしてLibに入れれば何とかなるもの、あるいはCMSやphpMyAdmin等単純に解凍してFTP転送すればよいものが多くなってきたというのもあるかもしれない。

今後、IPV6であるとかXEN等の仮想技術がCPUなどのハード面の支援やOSの支援が標準になってくるとまた違ってくるのかもしれないが。

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