ネットワークストレージについて

オンラインストレージが乱立している。とても良いことだ。ここではオンラインストレージ、ネットワークストレージについて基本的なことを書いておくことにする。

違いを理解する

まず、大きな違いは「ここにある」「あっちにある」「あっちにもこっちもある」だ。

ここにある

自分のパソコンの中にのみデーターが存在すること。普通の状態。ハードディスクが逝ったら終り。データの入っているパソコン以外からはデータを参照できない。(もちろん、データを参照する方法はいくらでもあるのだけど、基本はできないので)

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あっちにある

FTP(≒ホームページ)などのように、サーバーなど他のコンピュータ上にデータファイルが存在すること。(通常利用のFTPなら転送元は自分のパソコンになるのである意味バックアップになるが)このFTPやネットワーク上のドライブを利用すると、実態は手元にないのに、あたかも手元にあるかのように利用することができる。許可される範囲内であれば自由に移動して他のパソコンからも同一のデータにアクセスすることができる。

ただし、データファイルを保管しているパソコンが逝ったら終わり。社内サーバーやNASなどではなく、外部サービスを利用することで信頼性を増すことはできるが、WANを経由するのでアクセス速度は低下する。

あっちにもこっちにもある

上記を組み合わせたもので一般的に同期とバックアップに区別できる。手元か外部にあるファイルのどちらかに変更を加えたとき、その変更が瞬時にもう片方に反映されるのが同期。反映までに時間がかかるのがバックアップ。バックアップは手動またはスケジュールによって自動で実行される。同期の場合はファイルの内容は最新の唯一の物になるが、バックアップの場合は更新するまで最新と、最新でないファイルが混在することになる。

ファイルを誤って更新してしまった場合、バックアップは役に立つ。逆に同期は自動で瞬時に実行されるため、あるコンピュータで作業したものは、別のコンピュータで直ぐに作業を再開することができる。これは、あっちにある、と同じだがファイルの存在場所が複数という違いがある。

オンラインストレージ

オンラインストレージは原則として、あっちにある、ことになる。ソフトウェアを導入することで様々に振る舞いを替える。最近では無料で使えるオンラインストレージが増え、オンラインストレージだけで100Gを超えるデータを保存することも出来るようになった。ただし、原則はあっちにある、のだからデータファイルへのアクセスには通信回線が必要である。

サービスやソフトウェアの長所・短所を生かしてより快適に、安全に

以下に代表的なサービスを書く。それぞれ一長一短。用途に応じて使い分ければ非常に重宝するだろう。もちろんこれ以外にも数えきれないほどのサービスが存在する。

Windows Live SkyDrive

無料で25Gのデータを保存することができ、フォルダによって公開状態を切り替えることができる。1ファイルあたり50Mまでという制限がある。このサービスに対応したソフトウェアがいくつかあり、ブラウザを利用してアップロード/ダウンロードをせずに、ローカルドライブとしてマウントし、あたかも手元のパソコンにドライブが増えたかのように振舞うものもある。もちろん、外出先からブラウザを利用してデータを取り出すことも出来る。

Gmail

Googleによるメールサービスで無料で7Gのメールを保存出来る。データをメールに変換して保存するというアイデにより、ローカルドライブとして扱うことができるようにするソフトウェアもある。

ZumoDrive

無料で1Gまで利用できるオンラインストレージ。標準で公式サイトからソフトウェアが配布されており、このソフトウェアを使うと更新したファイルが自動で同期される。このソフトウェアの特徴はネットブックやナローバンド向けにすべてのデータをダウンロードするのではなく、必要になった際にダウンロードすることができる点だ。

これにより、複数のパソコンへの導入もすでにあるファイルをダウンロードせずに済むため、すぐに完了する。不必要な通信をさけ、必要なものをさっと入手出来ることはとても助かる。逆に気を付けておかないと、ファイルリストはあるけれど、実データが無いということもある。このとき通信回線がなければ致命的だ。iPhone版もあり、ウェブアクセスも可能。ローカルドライブを割り当てることができる。

DropBox

革命的といわれたオンラインストレージとサービス。無料で2Gまで利用でき、データは自動で同期される。別のパソコンにクライアントソフトウェアを導入すると、すでにあるファイルをすぐにダウンロードしてくれる。またリビジョン管理もウェブサイト上で行われており、間違って更新してしまったファイルを復元することもできる。

最も注目すべきはその転送手段だ。ファイルの更新された部分だけをブロック転送する技術が取り入れられているそうで、ファイル全体を更新しないために高速動作する。ローカルドライブではなく、特定のフォルダをクライアントに指定する方式。

iPhone版ではパスワードロックがかけられるようになっている。iPhone版では本体の容量を気にしてか、同期(してローカルに置いておくの)ではなく取得するようになっているようなので、通信回線が必須だろう。

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