デフォルト(少なくともこれまでの手順で構築してきた場合)では、メール送信者は「otrs@localhost」になっている。これは、OTRS セットアップの際に受信用の設定は行ったが、送信は別の設定になるからだ。また、おそらくキューによっても送信者を変更するなどが可能になるためでもあるのだろう。
メール送信者の設定
管理>メール設定>メールアドレスから設定する。デフォルトのotrs@localhost がリストに表示されている。
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otrs@localhost の内容はこんな感じ。これと同じ内容で自分のメールアドレスを設定すればいいのかな。
システムアドレスの追加を行った。
先ほどと(otrs@localhost)同じように設定してみる。
リストに追加された。
テスト
ここで、送信テストを行ってみた。送信者を追加したが、自動的に表示される送信者は「otrs@localhost」だ。OutlookExpress のように選択するものでもないらしい。
ならば、otrs@localhost を無効にしてしまえば作成したメールアドレスを使うに違いない。と思って、otrs@localhost を「無効」または「無効-暫定」にしようとしたが「有効なメールアドレスを入力する必要がある」と言って設定を受け付けない。
ってことは、システムアドレスの追加ではなくて、otrs@localhost を編集すればよかったのか。。。追加したシステムアドレスは削除できないので無効にでもしておくか。
メール送信の設定
さて、今までは「送信者」の設定を見てきたが、今度は実際に送信されるかどうか。
とりあえず、上記までで任意の送信者になったわけだが、実際の送信はできない。ただ、送信できなくてもOTRS にはデータが記録されるようで、対応履歴が増えていく。
ということで、「送信者」という見かけ上の設定から、今度は「送信方法」を設定していくようだ。
ちなみに、OTRS をセットアップする際にGoogleApps の独自ドメイン用アドレスを受け取りメールアドレスとしてOTRS に設定した。今度はそのアドレスから返信(送信)できるようにしていく。
管理>システム管理>SysConfig を開く。
Core::Sendmail で設定するらしいので、Sendmail で検索する。(Core::Sendmailだと出てこない)
Core::Sendmail を選択。
SendmailModule
SMTPS を選択。
SendmailModule::Host
smtp.gmail.com に設定 (最初から入力されていた)
SendmailModule::Port
465 に設定。
SendmailModule::AuthUser
[email protected] に設定。
SendmailModule::AuthPassword
パスワードを入力。
これらの設定で送信できたことを確認した。
参考:gmailの設定メモを画像で(gmail/Google Apps for Your Domain)
エラー例
オペレーション(返信など)を行ったときに「エラーメッセージ: Impossible to send message to: ***<***@***.co.jp> .」などと表示されたら設定が怪しい。また、うまく送信できないときは、システムログを閲覧するとヒントが得られる。
Can’t connect to smtp.gmail.com: !
SMTP authentication failed: 500Command unknown: ‘AUTH’! Enable Net::SMTP debug for more info!
参考文献
- Configure OTRS with Gmail – OTRS-Wiki
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