UPSは高価なものである。しかしケチるとひどい目にあう。かといって大きすぎるものを買うのもいかがなものか。ここでは適正なUPSを選ぶ方法について解説する。
※UPSが必ずこの計算方法によって期待する結果を得られることを保証するものではありません。
※計算が間違っていたら教えてください。
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計算方法
参考資料によれば次のように求めることができるそうである。
- 機器の表示が消費VA だけの場合
機器の力率例を用いて消費電力(W)を推定します。
消費電力(W)= 消費VA × 力率………式a - 機器の表示が消費電力(W)だけの場合
機器の力率例を用いて消費VA を推定します。
消費VA = 消費電力(W)÷ 力率………式b - 機器の表示が電流(A)だけの場合
式c により消費VA を計算した後で、式a によりW を推定します。
消費VA = 電流(A)× 電圧(V)………式c
↓
消費電力(W)= 消費VA × 力率………式a
測定方法
最大消費電力が書かれているものは多いが、実際について書かれていることは少ない。その場合、クランプテスターによる実測も可能であるが、ハードディスク検査やCPU高負荷状態では容量がオーバーして警告が出ることがあるから注意が必要である(=最大消費電力で計算することが望ましい)
サンプル計算
最近のパソコンは液晶ディスプレイになり消費電力が少ないようだ。しかし、計算能力の向上によってパソコン本体の消費電力は多くなりつつあるようだ。
(多くのエネルギーは熱変換される。エアコンなどは0.9~0.8であることからもわかる)
次の条件でどのUPSを選ぶべきか考えてみたい。
PC1:ノートパソコン、NB16C/V、19V、3.16A、60W
PC2:デスクトップ、PC-VL5003D、100V、67W(MAX114W)
PC3:デスクトップ、FMV-CX610、100V、6.5A、51W(MAX457W)
シールには上記のように表示されていた。計算式に当てはめて不足を補うことにする。
(力率は0.7で計算するものとする)
必要なのはWとVA。
PC1を求める(=2のケース):
- W = 60W
- VA = W ÷ 力率 = 60W ÷ 0.7 = 86VA
PC2を求める(=2のケース):
- W = 114W
- VA = W ÷ 力率 = 114W ÷ 0.7 ≒ 163VA
PC3を求める(=3のケース):
- VA = A × V = 6.5A × 100V = 650VA
- W = VA × 力率 = 650VA × 0.7 = 455W
Wの合計:
-
W = 60 + 114 + 455 = 629W → APCの製品では1500(12分)の製品以上の必要がある
VAの合計:
-
VA = 86 + 163 + 650 = 869VA → APCの製品では1500(12分)の製品以上の必要がある
上記計算から少なくとも1500(12分)を選択しなければならない。
参考資料
- notitle :
http://sturgeon.apcc.com/Kbase.nsf/ForExternal/AEE9896ADAB2E30B492570190039686A?OpenDocument - http://www.tachibana.co.jp/products/information/ups/images/sentei.pdf
- FMWORLD(法人):FMV > FMV-CX610 仕様 : 富士通 :
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